コージの海外バレー放浪記(Koji's Overseas Volleyball Wandering)

還暦を前に海外で奮闘するオヤジ物語!!

地球の・・・(2009/7/23)

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第4回 シーズンを前に!
2008.03.25
バレーシーズンを前に、新たなチーム作りがスタートしたのですが、、、
2月でニュージーランド生活も1年となります。そして、クラブチーム監督として2シーズン目を迎えることになり、月日のたつのは早いと痛感しています。そして、4月開幕のシーズンに向け、3月よりチームは始動しました。

ハミルトン女子チームは20年の歴史を持っていますが、我が男子チームは3年前に設立されたばかりです。創設者は現バレー協会理事長Mr.デイブ。彼はハミルトン市議員でもあります。「ワイカトバレー普及には、強豪クラブチームの存在が必要!」と協会スタッフらと選手を集めたそうです。強豪地区高校の選手がワイカト大学へ進学するため、比較的チーム作りはスムーズに進んだそうです。

しかし、創部1年目は散々な成績だったらしいです。それもそのはず、対戦相手チームは30年前にチームを設立し、ベテランもいれば若手の成長株もいるのです。そのようなチームに、若手選手ばかりで勝てるわけがありません。若い選手が多かったせいか「勝つぞ! 勝つぞ!」の気持ちだけが一人歩きし「勝つために何が必要か?」と大事な部分が抜けてしまっていたようですね。

昨年シーズン前に練習試合を行いましたが惨敗! かえって、相手チームに自信を持たせ、我がチームは自信喪失の結果となってしまいました。その後臨んだリーグ第一戦! これもまた惨敗。25点先取5セットマッチですが、わずか1時間で終了してしまい、試合会場までの移動時間のほうが長く掛かってしまいました。その後、練習回数及び練習時間の問題が浮上してきます。

過去の国ではナショナルチームですから、常に勝利が要求されそのために練習回数・時間などは、惜しみなく使えたわけです。また、練習時間外でもレクチャーの場を設けることができました。このような方法で「チーム総合力」を上げてきたのです。が、今回のチームは週2回、各2時間の練習のなかでコーチングを行わなくてはなりません。ひとつひとつ丁寧にコーチングなり理論に対やする時間がないわけです。

こうなると必然的に「量より質」が重要視されてきます。わかっているのですが、事はうまく進まないものです。すべてがトントン拍子に進むのであれば、コーチの存在価値など皆無といえるでしょう。

「質」重視の練習成果もあり、試合内容は「大惨敗→惨敗→敗北→接戦で敗北」と徐々に変化していきました。そして、白星も増えてきたのです。8月末開催のニュージーランド・ナショナル・カップでは、24チーム中7位の成績。「来年は、優勝目指すぞ!」と誓い、チームは一時解散となりました。

それから、半年後再びチームが始動し、選手が集まってきました。中には、自主トレを行う選手、高校チームで練習する選手など、昨年と違う雰囲気を感じました。ですが、ここで新たな問題が起きました。今期より高校バレー強豪地区ベイ・オブ・プレンティにクラブチームが設立され、今までいた選手の何人か抜けてしまったのです。

さらに追い討ちをかけ、チームの柱3選手が、今期ラグビー競技への移行しました。ダブルパンチですね。

3月5日、チーム練習初日。1カ月前からインターネット、ポスターなどでチームへの参加を呼びかけ、当日22名の選手が練習へ参加してくれました。みんな張り切っているようです。主力選手が抜けてもほかの選手が補ってくれるでしょう。また、新しい顔ぶれになるとチームにも新鮮味が出てきますし、いままでの在籍選手も「負けられない!」という気持ちになるようです。

シーズンスタート前からのドタバタしていましたが、今シーズンのチーム力向上は監督である私の手腕に掛かっています。選手の方も、昨年と違うチームをアピールしてくれることでしょう。

彼らが何かやってくれそうな気がします。いや、やってくれるでしょう。
スポーツの世界、何か起きないと面白くありませんからね(笑)。


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